腹圧と脳幹の関係

みなさん,お疲れ様です。

腹圧先生こと,舟波真一(ふなみしんいち)です。

よろしくお願い申し上げます。

腹圧シリーズ18回目。

いよいよ,腹圧は脳のどこで調整されているか?にせまります!

では,下の図をご覧ください!

腹圧

人間の『脳幹』という部分です。

大脳皮質に覆われているため,外側からではみえませんでした。

この図は大脳皮質を透明にして透かしてあります!

真ん中の幹にみたいなやつです。

脳の幹,だから『脳幹』。

脳幹の働きを解説していきます。

魚類や鳥類や爬虫類,哺乳類,そして我々霊長類すべてに脳幹があります。

脳幹は発生学的に非常に古い脳です。

脳は脳幹から出来始めたのです。

腹圧

古皮質であり,「生存脳」と上図では説明があります。

本能的欲求や基本的生命活動を担う脳です。

ですから,

①生命維持:呼吸

②睡眠

③覚醒レベル(意識があるか,ないか)

④気分の抑揚(セロトニン由来)

⑤痛みの調節(セロトニン,ノルアドレナリン由来)

⑥本能欲求行動

⑦ホルモンバランス

⑧体温調整

⑨食欲調整

⑩基礎代謝

これらを脳幹が担当しています。

つまり,脳幹は生命活動の基盤です。

みなさん,『脳死』というのを聞いたことはありますよね?

脳死と判定されると,心臓が動いていても人の死とみなされます。

臓器移植などはこの瞬間に行われます。

じつは,脳死判定はこの,脳幹の反応を観察することで行われるのです。

耳から冷たい水をいれて,脳幹の反応を観察します。

正常であれば,急速に眼振がでます。意識がある方は強いめまい感が出るほどです。

これを2時間おいて2回行います。

まったく脳幹反応がない場合,脳死と認定されるのです。

おわかりいただけたでしょうか?

大脳新皮質,我々人間が多く持つ,創造脳と言われる新皮質ではなく,

古皮質である脳幹が人の死を決定するのです。

脳幹は,生命活動の基盤なのです。

ですから,腹圧は生命の根源の部分で調整されている,

動物にとって非常に大切な機能なわけです。

逆に,頭でいろいろ考えて腹圧を調整しよう!

というわけには,簡単にいかないんですよ,脳幹は。

頭で考えて鍛えましょう,的な事を言っているサイトとかありますが,

みなさん,頭で考えて呼吸してますか?

もちろん,深呼吸とかは意識して出来ますけど,

日常生活の呼吸は頭でいちいち考えていないですよね?

腹圧もほとんど自動調整なんです。

ですから,簡単に筋トレみたいに鍛えられないんですよ!

脳幹の自動調節機能を活性化しなければなりません。

脳幹に良い刺激を送らなければならないのです。

脳幹にいっぱい血を送って,刺激を送って,元気に働いてもらうのです!

 

それでは今回はこの辺で!

 

腹圧の専門家,舟波真一でした。

おからだの痛みや脳梗塞でお悩みの方,

BiNIリハビリセンター東京銀座までお越しください。

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