【脊柱管狭窄症・克服のすゝめ】①脊柱管狭窄と我々の対応(ずれ・靭帯・腹圧)

このシリーズコラムでは、脊柱管狭窄症の症状改善に我々がどのようにお力になっているかをご紹介させていただきます。

第一回目は「脊柱管狭窄と我々の対応(靭帯・ずれ・腹圧)」に関してです。

 

①図のように脊柱管が狭窄する原因は主として骨のとげや厚くなった靭帯が原因です。

骨のとげを私たちが取り除くことはできませんが、靭帯に関しては介入可能です。

脊柱管に関連した靭帯は、後縦靭帯・黄色靭帯ですが、いずれも固有結合組織という組織に属します。

BiNIアプローチは、流体力学や熱力学の知見を応用して、この固有結合組織を柔らかくすることが可能です。しかも心地よい刺激で。

たとえ、直接触れないところであっても柔らかくすることができます。

肥厚した靭帯も柔らかくできれば、背骨のなかの神経(脊髄)に対する圧力を低下させることが可能です。

 

②脊柱管狭窄症には椎間孔型というのがあります。椎間孔は背骨からの神経の出口で、椎間孔が狭くなって神経が押さえられている場合には椎間孔型になります。

図の矢印部分が椎間孔ですが、これが骨のずれで狭くなることは少なくありません。

具体的には下の骨に対して、上の骨が「反ったり」「右に傾いたり」「右に回ったり」することで右の椎間孔が狭くなります。

このようなずれも、関節を繋ぐ 椎間板・靭帯といった固有結合組織の硬さのバランスの崩れでおこることが殆どですので、私たちが改善して差し上げることが可能です。

 

③腰が反ることで脊柱管内の圧力が高まることがわかっています。

反ると椎間孔も狭くなって神経を圧迫しやすくなります。

このため、腰が反りますと脊柱管狭窄症の症状は悪化いたします。

上の図の Lordotic あるいは Sway back という姿勢タイプは腰が反りやすいタイプになります。

このような姿勢を是正するためには、脳幹で調整されている「腹圧」が重要です。

上の左図のように、腹圧が高まると腰の反りを是正してくれます。

この腹圧は脳幹で勝手に調整されています。

BiNIアプローチでは、機能的なオーダーメイドインソールやCOPオシレーションという技術をはじめ、この腹圧を高める法則を沢山蓄えております。

 

コラムのシリーズにはご自身で行っていただける方法もご紹介いたします。

 

(文責 山岸茂則)