肩が痛い! ほんとに五十肩ですか?

再来週、念のためもう一度拝見して終了になる予定の方のご紹介です。

「肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)」と医師に説明を受けてクリニックでの理学療法を続けておられました。しかし症状が改善しないということで、BiNIリハビリセンター長野をご利用いただいている方のご紹介でお見えになりました。

症状は以下の通り

①右肩の前が痛くて「手が挙がらない、後ろに回らない」 ②夜寝ていても痛くて目が覚める ③起き上がるときに右肘をつくと肩が痛くなる ④歩きづらくなって、特に右足がつまずきやすくなった。

まだ五十代の女性ですから、こんなことでは日常生活だけでなく、お仕事や家事などにも支障をきたしてしまいます。

では下の図をご覧いただきながらご説明をお読みください。図の黄色は神経です。最終的に痛みを感知するのはこの神経です。肩に行っている神経は、首からでて肩に行くだけでなく、肘や手の方にもつながっています。

この方はお首の骨と頭骸骨の間にねじれがあり、この神経を上に引っ張り上げていました(下図 青矢印)。また肘部管という肘の内側が硬くなっており、神経を硬く押さえて引っ張り下げていました(緑矢印)。ですので肩の前下を通るこの神経がとても緊張した状態です。このように肩の前下をとおる神経が緊張した状態で手をあげたり後ろに回したりしますと、さらに緊張した神経が肩の骨を上後方に動揺させて関節の痛みを出しやすくするようです(オレンジ矢印)。

身体デザイナー

BiNIアプローチでお首と肘の内側をじっくりと調整して、神経の緊張を解きほどいていきます。

肩の周りの組織も硬くなったり、肩の骨の位置が悪くなってたりしたので、調整します。

そうして脳と体のリズムを整えるCOPオシレーション。

痛みも強く2週間に1回で、7回を要してしまいましたが、とても良くなっていただけました。今はお顔に笑顔が広がっておられるのが、大変うれしく思います。

歩くずらさも、躓きやすさも無くなりました! どうして肩の症状が改善すると歩きやすくなるのでしょうか?・・・ 単純に考えて歩くときに手も振ってますから、これが動かないと歩きづらそうですよね。実は歩くときに脚を動かす神経回路と手を動かす神経回路はつながっていて、お互いにリズムを調整しています。ですから、手足のどこかが動きづらくなると、歩き全体に悪影響がでてしまうのです。反対に歩くことを直接的に行う脚以外のどこでもよく動くようになると、歩くことはどんどん快適になってきます。

身体は全体でひとつ。BiNIアプローチは全身をアプローチの対象としております。

お話をしっかりとお聞きして、全身を拝見して、症状を引き起こしている問題にフォーカスしていきます。痛みを改善するだけでなく、全身がリズムよく動くようにさせていただきます。

 

本当に困った方 最後にお越しください。

(身体デザイナー 山岸茂則)