脊柱管には何がある?

こんにちは!

バイニーリハビリセンター札幌の小松原です。

 

前回は脊柱管の図を見ていただきました。

これですね!

 

この脊柱管が狭くなる事によって様々な症状が起こるということが脊柱管狭窄症ということなのですが、

この脊柱管の中には何が入っているのでしょうか?

 

まずは大きな楕円形のものがありますがこれが脊髄ですね。そしてそこからつながっている末梢神経があります。この末梢神経は手や足の皮膚や筋肉につながっていますので、ここで問題が起こると腰ではなくて手や足に症状が出てきます。

さらに脊髄を包んいでいる硬膜という組織があります。これは首の更に上、脳までつながっていて脳を包んでいる膜と同じものになります。脳の膜は3層になっているのですが、その一番外側と硬膜はつながっています。ちなみにくも膜下出血という病気は聞いた事があるでしょうか?このくも膜は脳の膜の1つです。このようなつながりがあるため首での問題で腰にも問題が起こったりします。

硬膜の中の空洞があるのは分かるでしょうか?

この中には脳脊髄液という水分があります。これは色々な働きがあるのですが、脳や脊髄にとっての栄養や衝撃から守ってくれたり、他にも色々な働きがある大事な水分です。ですので、狭くなってこの水分の循環が上手くいかないと神経も上手く働かなくなり、痛みや痺れなど症状を出す可能性があります。

そして硬膜の外に黄色と青の層があると思います。この黄色が脂肪で、青が静脈です。長時間の立ち仕事で痛みや痺れが出て、休むと治る等の話はこの静脈が狭くなる事で引き起こされ、休むとまた血液の循環がされるから治るのではないかと言われています。

もちろん脂肪にも痛みを感知するセンサーが存在していまので、硬くなったり、動きがなくなると症状を出す可能性があります。

 

そして脂肪と骨の間に靭帯があります。靭帯も脂肪と一緒です。

 

といった形が脊柱管の中の大まかな構造です。

 

ですので、一言に脊柱管狭窄症といっても様々な組織が絡みあって、症状を引き起こす可能性がありますので、特に慢性的になればなるほど複雑になります。

中には元に戻らない程変性してしまったり、癒着してしまったりしている部分もあるかもしれません。全てスッキリ症状が取れない場合もあるかもしれません。

しかし、それでも皆さんの悩みを解決して笑顔になっていただくため、我々は日々医学的な勉強を重ね、皆様の事をお待ちしております。

本当にお困りの方まずはご相談ください。