不安で胸がドキドキする症状が改善!

BiNIリハビリセンター長野(ソナ)の佐竹です。

特定のクライアント様ではございませんが、近頃よく相談される事の1つに【不安】【胸がドキドキする】などの心身症状があります。女性の方に多いのですが、特に『産前産後』『更年期』の年齢層から聞くことが多いです。最近は夏から秋への季節変化や台風など気温や湿度の変化が著しく、体調の調整が難しい時期でもあります。こういった時期はお身体の調子を崩しやすく、気持ちの面でも不安定になりやすい時期です。

このような急激な気温変化や環境に対して適応できない身体は一体どのようになるのでしょうか?
ほとんどの方が身体を緊張(交感神経優位)させ、その周囲の変化に対して過敏に反応しようとします。
暑いと思ってたら急に上着が必要なほど寒くなったり、寒いと思って厚着して外出すれば夏日になって余計に汗をかいたりと身体は環境に適応しようとしててんてこ舞いです。

そんな方のお身体を拝見していると1つの傾向がみえてきました。
それは【胸椎の丸まり】です。簡単に言うと猫背のような姿勢になってきます。胸椎とは背骨の胸部分であり、肋骨が付着しています。皆さんも知ってのとおり、胸には肺と心臓という生きていくには必要不可欠(他の臓器も必要ですが…)な臓器が収まっています。
ここが丸まり、硬くなることで胸部(心臓や肺)の運動障害を引き起こします。
胸部の運動障害とは《心臓の拍出リズムや量の異常》《呼吸能力の低下》《飲み込み難さや気管症状》などを誘発します。少しのことで息切れしたり、少し外に出ただけで咳き込んだり、気付けば呼吸が浅くなったり止まっていたり。みなさん、身に覚えはありませんか?季節の変わり目に出現しやすい身体の不調です。特に呼吸器に現れやすい傾向があります。これを中医学の先生は【未病】といいます。「医者に行くほどじゃないけど、どこか具合が悪い。」そんな状態です。この状態が続けば心臓や肺の障害や自律神経の乱れに繋がり、易疲労性や気力の低下に繋がります。長引く不調は精神的負荷も肉体的負荷も大きいものです。東洋医学の先生からは特に秋は呼吸器に問題を抱えている方が調子を崩しやすいと聞いたことがあります。

さあ、皆さん。
ご自身の背骨を鏡で見てみましょう!(鏡に対して身体を横にすると確認しやすいです)
意識して背筋を伸ばしてもダメですよ?
自然な状態の立位(立っている姿勢)を確認してください。
丸まっている方いらっしゃらないですか?

この胸椎の丸まりには様々な要因が考えられます。
一時的なものや慢性的なものまで多種多様です。
慢性的なもので毎年決まって症状が出てしまったり、いつも不調を抱えてしまっている方は我々のBiNIアプローチで解消できるかもしれません。BiNIアプローチは関節や筋の硬さを改善する手技が大の得意です!私が同じような相談を受ける場合は肺を包んでいる胸膜や横隔膜などを緩め、お首の部分で制限を受けることが多い気道や食道などにアプローチします。また、心臓も肺もリズム運動ですから、リズム運動の中枢である脳幹(頭蓋骨からお首へ向かう境目の部分)の周辺を緩めることで整うことが多いです。

同じような症状でお困りの方、是非ご相談ください。

じゃあ自分では何もできないのかって?
できます!簡単です!
毎日天を仰いで背伸びすればいいのです。
習慣は身体を作ります。
丸まらない身体を作るには常に伸ばす・伸びる感覚を身体や脳に与えればいいのです。
簡単ですので、是非ライフワークとして取り入れてみてはいかがでしょうか。