「概念」と「方法」は,きちんと使い分けましょう。

みなさま,おつかれさまです。舟波真一です。

統合的運動生成概念のコラム,本日は「概念と方法の違い」について考えていきます。

リハビリテーションの世界では,

よく,「概念」や「コンセプト」という言葉を耳にします。

それと,「~法」という手技体系も存在します。

これらの言葉,明確に理解して使っている方は少ないな,といつも感じています。

我々の講習会ではもちろん明確化してお伝えしております。

STEP2でやっております。

舟波真一

 

まず,「概念」とは?

物事の総括的・概括的なことをいいます。

理念を概説することにもなります。

「概念」は普遍的です。

物事・出来事の間に共通する大要,要約,見解,イメージです。

「概念」は抽象的です。

物事・出来事の相違点を無視して共通部分を扱うことです。

ここがとても大事。物事の相違点を除外して,共通部分を集約していく,

つまり,個別性ではなく集団を相手にしてその共通項を導き出す,というものです。

昨日のコラムにも書きましたが,「法則性」と同じ意味になります。

中身のわからない複雑系の世界を扱うときに非常に便利です。

そう,人間は複雑系なので,この共通項を導き出す「概念化」はとても重要なのです。

難しいと思いますので,「犬」を概念化してみたいと思います。

犬の概念,共通項を導きだすと,

①ワン,と鳴く。

②四足で歩いたり走ったりする。

③しっぽがある。

などなど…

茶色い,白い,大きい,小さい,目が青い,目が黒い,胴体が長い,足が短い,

などの犬の個性や相違点は除外するわけです。

子供に,上の①~③の動物ってなーんだ?というクイズを出せば,

誰でも「犬」!と答えます。これが概念です。

ですから,概念は,

普遍的であり,やすやすと変更されない。

抽象的であり、具体的方法論を提示しない。

概念化とは哲学的プロセスである。

イメージ,観念,理念を提供する。

ということになります。

 

では,「方法」とは?

具体的に言及するものであって,普遍的ではありません。

やり方,解き方,といったものです。

リハビリテーションの世界で言えば,○○法,○○療法,○○アプローチ,といったものになります。

患者様が治るんだったら,どんな方法でもいいと思いませんか?

右の肩峰をさわる,うつぶせでユラユラする,拝む,などなど(笑)

これらの方法論は,その時代によって変遷してきました。

やり方が変わるものはすべて方法論です。

スキーのジャンプで例えるなら,

その昔は,スキー板を縦に平行に並べて,開いてはいけなかったんですが,

今となればV字にスキー板を開く方が距離が断然伸びるってわけですよね。

方法論は変わるわけです。

そして,何でもあり,なんです。

我々は,この「概念」と「方法論」を絶対にごちゃごちゃにしません。

きっちり,分けて考えております。

使い分けて,ご提案させて頂いております。

ゆえに,「統合的運動生成概念」は,「概念」なので,

その基本軸は永遠に変化することはありません。

その概念に沿った,新たに発見された事実を採用していくだけです。

ですから,我々の基礎講習会では,

STEP1 と STEP2 で,この「統合的運動生成概念」をお伝えしております。

STEP3~6にて,この「統合的運動生成概念」に基づいた,

その概念をベースに我々が考え出した方法論である,

[BiNI Approach]バイニーアプローチをご提案させて頂いております。

[BiNI Approach]は方法論ですので,これは変遷していくでしょう。

それに絶対的なものでもありません。もっといい方法があるなら教えてください(笑)

呪文を唱えて患者様が治るなら,脳卒中後遺症が治るなら,

私は[BiNI Approach]なんかはさっさと放り出して,呪文を唱え続けますよ!

念の修業はしてますがね(笑)

しかし,残念ながら,そのような呪文は存在しません。

わたしも理学療法人生,26年目に突入しましたが,

自分史上,今がいちばん治療が上手です。

[BiNI Approach]による治療が,患者様を治すことに近づいてると感じてます。

実感しておりますので,それを皆様もご提案させて頂いております。

ですから,すでに方法論をお持ちの方なら,[BiNI Approach]は必要ありません。

ただ,「統合的運動生成概念」はお聞き頂きたいと思っています。

この概念は,運動の成り立ちとは何か?を非常にわかりやすくまとめていると自負しております。

運動制御理論の対極にある,運動自己組織化理論を根幹に据えております。

この運動自己組織化理論は,リハビリテーション教育の中では語られては来ませんでした。

難しすぎるからです。

東京大学,多賀厳太郎先生の「脳と身体の動的デザイン」という本を読んでみてください。

すごく難しいです。

ですが,我々は個人の力ではなく,仲間みんなで解き明かしてきました。

「3人寄れば文殊の知恵」といった感じでしょうか。

ほんとに,うまく運動を概念化できたなと思っております。

我々,みんなでびっくりしているくらいです(笑)

運動を概念にしたのですから,我々は人間の運動の共通項を扱っています。

どんな人にも適応される運動の考え方なのです。

それが「統合的運動生成概念」です。

我々の講習会をお聞きくださった方,STEP1,2に来られた方には必ず申し上げております。

「この運動の概念に当てはめて頂ければ,方法論は何だってかまいません」

「BiNI Approachなんかじゃなくても,患者様が改善するなら,どんな治療だっていいのです」

でも,[BiNI Approach]だけ,この名前だけひとり歩きしている感は否めません。

BiNI だって, Biomechanics & Neuroscience Integrative Approach の単なる略語なんですけど,

リハビリテーションでは特に,

固有名詞のついてる方法,だったり,やり方だったりを

聞いてもいないのに批判したり斜めに見たりする傾向ありますよね。

認知バイアスです,正義も悪も認知バイアスのしわざなんです。

ちょっと残念です。

[BiNI Approach]なんかは,ただの方法論なんで,どうでもいいですけど,

「統合的運動生成概念」だけは,ぜひ聞いて頂きたいと思っております。

運動における普遍的な考え方だからです。

患者様の運動にとって,必要な概念なのです。

世界を変えることが出来る,革命的な概念なのです。

まだまだ,わたしの努力が足りないのでしょう。

もっともっとがんばります。

すべての人があたりまえに知っている,運動の概念にしていく所存です。

リハビリテーション教育に導入していきます。

リハビリテーション教育を行っている,すべての大学や養成校の教科書にしていきます。

そう,みんなが持っている「基礎運動学」のようになります。

これは,ひとりでは出来ません,

我々だけでも出来ません。

このコラムを読んで頂いている,あなたの力が必要です。

ぜひ,お力をお貸しください。

ほんとうに,お願いします。

リハビリテーションという世界を,変えていきましょう。

 

BiNI COMPLEX JAPAN 舟波真一でした。

 


 

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