ぎっくり腰と交通事故と産前産後

  • 2017年9月12日

BiNIリハビリセンター長野(ソナ)の佐竹です。

またまた奇抜なタイトルですがお付き合いください。

先日、拝見させていただいたクライアント様のお話です。この方はバドミントンの選手で週末に2つの大会を控えておりました。その週の月曜日にプランターの整理をしていてぎっくり腰になってしまったようです。。3日間は動けず、茶の間に布団を敷いて寝ていたそうです。4日目にやっと動けるようになり、センターへいらっしゃいました。

お話を聞いていくと、高校生の時にバイク事故に遭い、出産してから調子が悪く、ぎっくり腰を3回も経験しているとのことでした。この時点で頸部と骨盤周囲に何かしらの問題があるのではないかという仮説が立ちました。お身体を拝見していくと、頭蓋骨(頭の骨)と頚椎(首の骨)の間にある環椎後頭関節という場所で神経の滑走が著しく制限され、結合組織(靭帯や脂肪組織)が分厚く肥厚していました。神経は絞扼されたり滑りが悪くなると痛みや痺れ、筋力低下などを引き起こすと言われています。この問題は恐らく【交通事故】が原因であると考えられます。交通事故は状況によりますが、全身に強い衝撃を受けます。特に【ムチウチ】に代表される頚椎の障害は多くの方が受傷され、身体の不調を招きます。頚椎は全身の神経の出発点ですから、この部位の障害は様々な症状を生むのです。

また、出産を機に体調を崩される方を多く経験いたします。出産は女性の身体にとって大きな負担です。妊娠に伴うホルモンバランスの影響や出産に向け、産道を作るために骨盤の形態が変化し、神経系や筋肉系へ影響を与えます。産後に数週間歩けなくなったり、足の痺れや痛みを経験された方もいらっしゃるでしょう。この方は出産直後にはそれほど症状はなかったようですが、産前には無かったぎっくり腰に悩まされるようになったといいます。骨盤には内臓や生殖器が収まっており、沢山の神経が含まれています。出産時の骨盤のズレが正常に回復せず、神経の緊張や筋のアンバランスを生み、ぎっくり腰やその他の不調へと繋がったと考えられます。

さて、タイトルに戻りましょう。
【ぎっくり腰】【交通事故】【産前産後】の3つのキーワードですが、ぎっくり腰に限らず、身体の様々な不調を抱えた方がいらっしゃるセンターでは良く耳にする言葉です。産前産後は女性に限ったことですが、交通事故に関しては年齢や性別に関わらず起こりうることです。交通事故まではいかないまでも、高所から落下したり、遊んでいてムチウチのようになった場合でも同様の障害が起こる可能性があります。そのため、センターではお身体の様子をお聞きする問診の中で『出産に関する事柄』『外傷』については重点的に聞くようにしております。どれだけ過去に遡ったとしても、現在の症状に関与していないとは言い切れません。当の本人は関係ないと思うかもしれませんが、どんな些細な情報も重要なのです。『昔、階段から転げ落ちたことがある』『氷の道で滑って派手に転んだ』などがきっかけで現在のお身体の不調をきたしているかもしれません。

因みにこのクライアント様の場合は神経の滑走性を促すアプローチを重点的に行いました。施術直後から痛みが消失し、2日後から2つの大会にフル出場されました。その後も腰痛の再燃はありません。余りの変わり様に旦那様と娘様が驚いたようです。バドミントン仲間からは「本当にぎっくり腰だったの?」と疑われる様なプレーだったとか。

我々は、どんな些細な情報でも現在のお身体の状況と照らし合わせ、最善のアプローチを提供することができます。3つのキーワードに何か引っかかる方は是非ご相談ください。お力になれると思います。